OWNER'S BLOG

2025.05.23NEW

やさしいひとつなぎ、自然と暮らす観光拠点を沖縄に|Aroma & Outdoor Parkの挑戦

こんにちは。ひとつなぎ株式会社の伊藤です。

これまでのブログでは、オーストラリアでの経験から学んだ「自然との共生」や「多様な価値観の受容」、事業承継や理想の組織づくり、広島と沖縄の二拠点展開、そしてアジアとの繋がりについてお話ししてきました。

今回は、私たちが描いている新しい夢、「Okinawa Aroma & Outdoor Park」構想についてお伝えしたいと思います。この構想は、私たちがこれまで大切にしてきた「自然と人をやさしさでつなぎ、お客様の心豊かな暮らしに貢献する」というミッションを形にするプロジェクトです。

私の中では、この会社の事業を通じて「こういうパークを作りたい!」という思いがあります。アロマ事業では植物の恵みを活かした商品を作り、アソビバワークスではキャンピングカーで人と自然をつなげる—これらのミッションを体現できる場所を作ることで、沖縄の観光にも貢献できるのではないかと考えています。

社員と描くパークの理想像、共に創る未来

この構想については、すでに様々な方に相談させていただいていますが、特に嬉しかったのは社員も含めて「わくわくしますね」と言ってもらえること。

先日、経営発表会があり、全員が集まる機会に、私が描いている構想について話させていただきました。その後、ワークショップ形式で、みんなが考える理想のパークについて意見を出し合いました。

大きな画用紙ににポストイットを貼りながら、「こんな施設があったらいいな」「こんなサービスができたらいいよね」とアイデアが飛び交いました。コンセプトや名前、SDGsの要素、地域との連携方法など、本当にたくさんの意見が出て。例えば、地元の子どもたちに来てもらってハーブを植えてもらうアイデアや、雨の日でも楽しめる施設にしたいという提案もありました。

この夢を自分の中だけで温めるのではなく、スタッフみんなと共有できたことが、本当に良かったと感じています。スタッフの皆さんが前向きに考えてくれて、同じビジョンを持ってくれていることがわかって嬉しかったですね。この夢を形にするため、当社の30期を迎える2027年の実現を目指しています。もちろん、今の会社の規模だけでは難しいことは理解しているので、志を同じくする仲間を見つけていく必要があります。

アロマ×アウトドア体験、癒しの複合施設が目指すかたち

私たちが描いているのは、アロマとキャンプ、アウトドアが融合した複合施設です。現在、ペタルーナでは北部の山へ月桃の収穫に出かけ、月桃のお花の部分を丁寧に摘み取って蒸留し、化粧水などを作っています。しかし、決まった農場があるわけではないので将来的には、自分たちでオーガニック農園を持ち、ハーブを育てて、収穫から製造までを一貫して行える場所があったら素敵だなと考えています。

それだけではなく、お客様にも実際に月桃の収穫を体験していただき、精油や化粧水ができあがるまでの工程を見ていただきたい。自分の手で摘んだハーブから精油が抽出される瞬間を目の当たりにする—そんな体験は、デジタルに囲まれた今の時代だからこそ価値があるように感じています。

経営発表会では、スタッフからたくさんのアイデアが生まれました。サウナ施設やオートキャンプ場、ヨガができるスペース、満天の星空を観察できる場所…。雨の日も晴れの日も楽しめる施設があればいいねという声も。個人的に気に入ったのは、ドーム型の宿泊施設や岩盤浴、天然アロマを用いたロウリュウが受けられるサウナなどのアイデアです。日常から少し離れて、心と体をリフレッシュできる場所になったらいいなと思います。

実はつい最近、長野県にある「おんたけウェルネスラボ」というスポットを教えてもらったんです。スタッフから「社長がやりたいことを実現している場所ですよ」と。山の自然を活かして様々な体験を提供しているこの施設は、私の頭の中にある構想にとても近いなと感じましたね。沖縄のヤンバルのような場所で、自然の力を感じながら「自分に戻れる」そんな特別な場所を作れたら…そう思うと、ワクワクしてきますね。6月に施設を見学させていただく予定にしており、色々インスピレーションを高めたいなと思っています。

人と自然が再びつながる場所へ、癒しと原体験の再発見

この時代、世の中が混沌とする中で、人間らしい生活や感情を大切にする時間が減っているように感じます。いつもスマホを手放せず、常に誰かとつながっている。便利になった反面、「人間らしさ」や自然との繋がりが薄れてきているような気がするんです。

私自身も、仕事のことばかり考えていると行き詰まることがあります。そんな時、私が心のリセットボタンとして大切にしているのが、キャンプや温泉、単純に土を触ったり木を切ったりする時間です。子どもの頃はみんなが当たり前にしていたこういう遊びが、今はなかなかできなくなっていますよね。

このパークを通じて、人々が「自分らしさ」を取り戻せる場所を作っていけたらと。心豊かな時間を過ごし、少しでも沖縄の人々の幸福度が上がるような。そして、そこで過ごすことで人が人に優しくなれる—なんだか抽象的な言い方になってしまいますが、そんな特別な場所を目指しています。

核家族化が進んでいる今の時代だからこそ、あえて三世代が一緒に楽しめる場所だったらいいなとも思っています。おじいちゃん、おばあちゃんから子どもたちまで、家族みんなが思い思いの時間を過ごせる場所。お母さんはリラックスして、お父さんはキャンプを楽しみ、子どもたちは植物と触れ合う。自分で野菜を育てて、それをバーベキューで食べる喜び…そんな体験ができたら素敵ですよね。

地域と育てる観光モデル、サステナブルな施設づくり

もちろん、この夢を形にするには、たくさんの課題があることも承知しています。

まず予算の問題。大きなプロジェクトになるので、しっかりとした資金計画が必要です。また、広大な土地をすぐに手に入れるのも簡単ではありません。だから私は、森を切り開いてゼロから作るというよりも、今ある施設や土地をうまく活用できないかと考えています。

場所としては、ヤンバルの中で東村、国頭、あたりが頭に浮かんでいますが、これからじっくり探していきたいですね。どこであれ、地元の方々の雇用を生み出し、地域にお金が循環するような仕組みを作ることが大切だと思っています。そうでなければ、長く続く施設にはならないと思うので。

このプロジェクトを一緒に進めてくれるパートナーも欠かせません。若いエネルギーを持った経営者や、地域をより良くしたいと思っている方々と手を組めたら嬉しいです。一社だけでは絶対にできないので、志を同じくする仲間の存在が不可欠です。

地元に還元できる施設にしたいという思いも強くあります。地元の農家さんを雇用したり、彼らが育てた野菜が収益につながるような仕組みを考えたり。サステナブルな観光モデル、持続可能な場所としての役割も果たせたら理想的ですね。

夢の実現へ、最初の一歩。パーク構想始動に向けて

今年の目標は、候補地の選定とパートナー探しです。私自身、週に一度は北部に一人キャンプに行って、理想の場所を探す時間を作りたいと考えています。実際に足を運んで現場を知ることが、何より大切ですから。行政との連携も重要なので、お互いにとってメリットのある関係を築いていけたらと思います。

今はまだ「大風呂敷を広げている」状態で、アイデアを出し合う楽しさに浸っている段階です。しかし、私はゼロからイチを生み出すのが好きなので、この過程自体がワクワクするんですよね。このプロジェクトを通じて、今の事業をさらに発展させ、同じ熱量で進んでいける仲間と共に、「誰もが自分に還れる場所」を作り上げていきたいですね。

サウナに入った後、手が届きそうな星空を眺める—そんな特別な体験ができる場所。これは私の小さな夢の一つでもあります。まだまだこれからですが、一歩一歩、スタッフの皆さんと一緒に着実に進んでいきたいと思います。

CONTACT

お電話でのお問い合わせはこちら

tel 098-943-6550

Webでのお問い合わせはこちら